Tag Archives: 育児

過ぎたるは何とやら

子供に日本語を継承させようとする際によくぶち当たる疑問に

 

これ、必要かな?でも、まあ、いらんかな、この子らには。

 

というのがあります。前もって「ここまでは!」というゴールを設定しているわけではないので、漢字をどれだけ覚えるかとか、国語の教科書がすらすら音読できるようになるとかといった到達目標としてのガイドラインはありません。しかし同時に、「日本に関心を持ってもらいたい」との漠然とした思いはあります。これは一種の方向づけであり、日本語継承に関わっている大抵の日本人の親御さんとこうした感情は共有しているのではないかと思います。これが、

 

継承日本語教育は到達目標ではなく、方向目標を掲げるべきである。

 

と私自身が考える所以であります。

 

以上のような理由から、日本社会や文化、日本語そのものに関心を持ってもらおうと日夜努力しているわけですが、日本に連れて行って楽しい思い出を作るのも、日本のドラマや映画を楽しむのも、それもこれも全てこの方向づけのためということになります。

Read more

継承日本語とはなんぞや?

2005年に海外在留邦人数は100万人を突破しました。その後もこの数字は大きくなっているようですが、そのうち30%程度が永住予定者とされています。ベルギーでは永住予定者の割合は20%と若干低くはなっていますが、増加傾向にあるのは世界的な流れと同じです。この傾向はとりわけ国際結婚によって移住してきた日本人女性の増加を反映したものだと言われています。

こうした海外永住予定者の直面する重要な問題の一つが、子供への日本語継承の問題です。それは子供が生まれる以前から必ずと言っていいほど頭をよぎる問題でもあり、生活に直結した関心事です。子供が実際にできれば感じることではありますが、家族とのつながり方に関係する事柄であることを思えば、それは育児の一部分と言っても過言ではないのかなと思ったりもします。

にもかかわらず、継承語の問題は実際には育児と離れた視点から扱われることも多く、そこに「なんか違うぞ?」感というか、噛み合わせの悪さを感じるところでもあります。この違和感のようなものがどこからくるのか考えてみました。

Read more

おっさんの淡い夢

突然ですが、デジカメを新調しました。カメラ買うのは5年ぶりぐらいでしょうか。こう見えても私は結構なカメオタで、育児にまだ余裕があった頃は常にカメラを持ち歩いてスナップを中心に撮影を楽しんでいました。

写真撮影に興じるようになると何気ない日常が全く違って見えるようになります。どんな些細なもの、気にもとめずに流れ去る瞬間の中にもいろんな発見ができるようになります。それが結構楽かったわけですが、残念ながら、子供が増えるとそんな余裕もなくなりました。

 

娘がまだ三歳の頃、古いデジカメを持たせて自由に写真を撮らせたことがあります。不思議な写真をいろいろ撮ってくれました。面白いですね。子供の目線。

今、上の二人はティーンエイジャーになりました。二人とも小学生の間は絵を習わせましたが、絵をやっている人も同じ感覚を持っているようです。何気ないものから何かを発見する心。そんなものを身につけてくれると嬉しいかなあと。そして、自分とは違う環境で育つ彼らがどんな世界をファインダから覗き、切り取ってくるのか見せてくれたらありがたいことです。

Read more

100冊の絵本

最近、夕食後のビールを飲む時間を廃止し、絵本の読み聞かせに使うことにしています。ベルギービールを極めるつもりでコースまで履修したんですが、アルコールは発ガンのリスクありという記事を読んでちょっとビビってしまいました。読み聞かせはちょうど下の小さい子供が寝る前の時間帯に当たるので、寝かしつけにもいいかなと思っています。

 

育児経験者なら多かれ少なかれ実感されているかと思いますが、子供も二人目、三人目ともなれば親の方も色々と横着になってゆきますw。一番上の子の写真は結構あるのに、子供の数と反比例するように一人頭の写真枚数が減るのが現実。自分の場合、写真の数もそうですが、子供に読み聞かせをした時間にもそれが端的に表れています。

 

育児は手抜きぐらいがちょうどいい!

 

自分の中の育児信条です。割とマジでw。
Read more

日本語塾第二幕がスタート

論文執筆が忙しかった9月は日本語塾の方は休講とさせていただきました。本当のところは運営自体が結構な負担になっていたことで、特に大盛況というわけでもない田舎塾をひっそり終了しようかなと考えていたところです。ただ、「どんな形ででも継続をすることが将来につながる」という保護者の要望(それは私自身の継承語教育における信条でもあります)もあり、結局、「あまり負担にならない形で」ということで継続決定となりました。9月を充電期間とし、リスタートを10月からと定めて始まった日本語塾第二幕の様子です。

 

このリスタートを機会に、授業のやり方自体を大幅に見直すことにしました。これまでのやり方は負担の割には効果があったとは思えなかったところです。ということで、再起動に当たってのキーワードをズバリ

 

 繋ぐ・繋がる

 

ということにしてみました。

Read more

『行けるところまで行きまひょ』課外授業

長男が秋休みを前に、通知表をもらってきました。ま、悪くはないけど、去年までよりは悪いといった感じでしょうか。別に気にするほどのものではないですが、学校の課題に取り組む姿勢に問題があるようで、それがちょっと引っかかったりします。

帰宅時も、「宿題は?」「ない!」で終了。もともとそういう学校だし、こっちはそんなもんかとしか思うほかなかったんですが。でも、色々と課題は出されていたようで・・・。

 

以前も書きましたが、長男は担任のクラス・マネージメントとあまり合っていない感じがします。

 

私見ですが、教育の役割には二つの側面があると思っています。一つは不得意な部分を修正するという面であり、もう一つは得意な部分をさらに伸ばすという面です。

この両側面はどちらも大切で、実際にはバランスの問題になってくるんだと思います。日本のように「飛び級」というシステムがない状況では前者を中心にマネージメントがなされ、十分な力があるなら学年をスキップしてもいいベルギーのようなシステムだと後者の側面にもう少し重心がかかるようなところがあります。

Read more

日本語能力検定に挑戦!

ありがたいことに、ベルギーでも年二回、日本語能力検定Japanese Language Proficiancy Testが受けられるようになりました。以前はパリかデュッセルドルフまで行かないといけなかったので、非常に助かります。同僚はその事務処理に奔走しておりますが・・・。

 

その12月の試験に長男がチャレンジすることになりました。レベルは一番ケツのN5です。最高位のN1と受験料同じというのが納得いきませんが・・・。

 

正直、継承日本語を学んでいる国際児たちにこの試験が必要だとは思っていません。そもそも日本語能力試験は日本語を外国語、つまりJapanese as Foreign Languageとして学んでいる人たちの日本語能力を測るためのものであり、継承日本語、つまりJapanese as Heritage Languageとは別のものです。

 

この両者はどう違うか?

Read more

1 2