Tag Archives: 教育問題

『行けるところまで行きまひょ』課外授業

長男が秋休みを前に、通知表をもらってきました。ま、悪くはないけど、去年までよりは悪いといった感じでしょうか。別に気にするほどのものではないですが、学校の課題に取り組む姿勢に問題があるようで、それがちょっと引っかかったりします。

帰宅時も、「宿題は?」「ない!」で終了。もともとそういう学校だし、こっちはそんなもんかとしか思うほかなかったんですが。でも、色々と課題は出されていたようで・・・。

 

以前も書きましたが、長男は担任のクラス・マネージメントとあまり合っていない感じがします。

 

私見ですが、教育の役割には二つの側面があると思っています。一つは不得意な部分を修正するという面であり、もう一つは得意な部分をさらに伸ばすという面です。

この両側面はどちらも大切で、実際にはバランスの問題になってくるんだと思います。日本のように「飛び級」というシステムがない状況では前者を中心にマネージメントがなされ、十分な力があるなら学年をスキップしてもいいベルギーのようなシステムだと後者の側面にもう少し重心がかかるようなところがあります。

Read more

ベルギーの中学生生活 それでも格差は生まれるようで

突然ですが、娘が身を置くベルギーの中等教育制度について軽く触れておこうかと思います。細かいことを書いても混乱を招くだけだと思いますので、日本の教育制度との違いを軸に個人的に気付いたことをお話ししてみます。

 

日本のいわゆる中等教育(小学校卒業後から大学入学まで)制度とベルギーのそれとの一番の違いとしては、義務教育年齢が18歳までである点が挙げられます。日本より三年長いというわけです。

そしてそのことと関連して、中等教育は義務として六年間設けられており、日本で言うところの中高一貫教育という形を取っています。つまるところ、高校入試はないということです。もちろん、中学入試もありません。どこの中学に入れるかは自治体によって方法が違いますが、我が家のある町ではコンピューターによるくじ引きでした。これについては詳細は以前の記事にあります。

また、義務教育終了後、大学に進学したい場合も大学入試というものはありません。中学・高校時代の成績と修了したコースに照らし合わせ、入学要件をクリアしていれば基本的に自由に入学先を選べます。

 

Read more

寺子屋の誕生について考えてみた。

ちょっと真面目に継承語教育を考えてみるシリーズです。

以前から教科書、できればどこの継承語教育の現場でも対応可能な包括的な教科書を作れないかと思案してきたところなんですが、そうしたことを真面目に考えるにあたり、三歩進んで二歩下がる・・・いや、一歩進んで三歩下がるという状態に陥っています。ま、この辺は学問を志したことのある方なら似たような経験をお持ちだと思いますが。

 

ムーンウォークしているのは次の点です。

  • 教科書のそもそもの目的とは?
  • そこに反映される学習到達目標の具体的中身は?
  • その法的根拠は?

ここまで来て、まずは日本における教科書の歴史を知らねばならないと思い至りました。で、調べ始めたのが次の諸点。

  1. 日本教科書史
  2. 寺子屋の成立史
  3. 日本における近代教育制度

特に、この2と3は継承語教育の現場の姿と、いわゆる「学校」と一般に呼ばれる教育現場との違いをあぶり出す点で重要だと考えました。

Read more

こども大学受講

今月初頭、日本はノーベル賞で沸き返りました。自分は最初の速報を牛丼屋のテレビで知ったんですが、号外も出たとか。翌日、またしても受賞の報道があり、日本国民の気分は恐れ入谷の鬼子母神状態だったような。

ノーベル賞はトータルの数こそヨーロッパ諸国に比べると見劣りしますが、2000年以降の自然科学分野での受賞者数でいえば、横綱級のアメリカに次ぐものだそうです。

この勢いは凄いものですが、その背後には「ノーベル賞量産!」を掲げた政府の後押しがあったとかとどこかで聞きかじった気がします。そして、数年後には息切れするとの記事も・・・。ま、本当のところは誰も未来を正確に予想できないというところでしょう。

 

さて、ノーベル賞フィーバーのその裏では、今世紀に入って理系離れへの危惧が囁かれるようになっていたのも確かです。その対策なのでしょう。我が母校もスーパーサイエインスハイスクールといった看板を出していました。平たく言えば、「理系科目をしっかり教える高校ですよ」ということなのだと思います。・・・多分。

日本の場合、どちらかといえば政策として理系教育の充実を図っている気がしますが、「理系離れ」に対する危機感かどうかはともかく、ベルギーでもプチ理系ブームが広がっているようです。

 

Read more

継承語としての日本語

2009年11月に、以前のブログで「継承語(=”heritage language”)」について書きました。そのブログは既に非公開とさせていただいており、記事自体を読むことはできませんが(あまり大したことを書いていませんw)、言いたかったことは大体こういうことです。

継承語とは「他言語としての現地語が主流の社会の中で、日本人の片親、あるいは両親から家庭内においてのみ自然に、あるいは人為的努力を伴って習得される言語」と定義できる。国際結婚カップルが子供に日本語を習得させたいとした場合、そのための政策は存在しないことから、個人で親の母語(=非現地語)継承の努力を行わざるを得ない。

当時はまだあまり文献が見つからず、かつ政策対象としての「継承語」が議論の主題になっていたきらいがありました。それゆえ、定義そのものが自分の置かれた問題領域に適していなかったので、その定義づけから出発しなければならないのでした。

Read more

ブラックスクールという現実

今朝の無料新聞記事から。今日はフランス語版のみの記事です。

原文タイトルは”École cherche enfants «blancs»“とあり、日本語にすれば「学校は『白人の』子供を探している」という、ちょっとまあストレートすぎるものでもあります。

今、確認したところ、リンクを貼ったウェブ版(”Paris Match”というフランスの雑誌ですか)の方が記事はもうちょっと長いですね。

新聞では後半部分がガッツリ削られたという感じですが、今読んでみたところ、その部分にこそ問題の本質が見え隠れしているような気がしますが・・・。

 

とりあえず、新聞が掲載していた部分の要点は以下のとおりです。記事はフランス語ですが、焦点が当てられているのはオランダの学校問題です。

Read more

ホームメイド社会科学習指導要領

昨日、お試しに開講してみたホームメイド社会科学習(日本地理編)ですが、意外とウケがよく。娘は「もっとつまらんと思ってた」なんて失敬な発言をしたものの、第二回目の講座を強く要望されています。既に今日期待されていたんですが・・・。

月曜日なんて「通常の」宿題があるのにできるわけないじゃん。

ですよね。

 

それはそうと、せっかく日本の社会について話すのなら、日本の学校ではどんなことを目標にしているのか知っておいた方がいいかなと思い、文部科学省の指導要領をとりあえず見てきました。「小学校学習指導要領解説(社会編)」ってやつですが、「解説」とあるので、ひょっとするともっと本格的に長いのがあるのかもしれません。あっても長いの読む気はないんですが。

Read more

1 2