『行けるところまで行きまひょ』課外授業

長男が秋休みを前に、通知表をもらってきました。ま、悪くはないけど、去年までよりは悪いといった感じでしょうか。別に気にするほどのものではないですが、学校の課題に取り組む姿勢に問題があるようで、それがちょっと引っかかったりします。

帰宅時も、「宿題は?」「ない!」で終了。もともとそういう学校だし、こっちはそんなもんかとしか思うほかなかったんですが。でも、色々と課題は出されていたようで・・・。

 

以前も書きましたが、長男は担任のクラス・マネージメントとあまり合っていない感じがします。

 

私見ですが、教育の役割には二つの側面があると思っています。一つは不得意な部分を修正するという面であり、もう一つは得意な部分をさらに伸ばすという面です。

この両側面はどちらも大切で、実際にはバランスの問題になってくるんだと思います。日本のように「飛び級」というシステムがない状況では前者を中心にマネージメントがなされ、十分な力があるなら学年をスキップしてもいいベルギーのようなシステムだと後者の側面にもう少し重心がかかるようなところがあります。

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継承語研究の視座

日系国際児の子育てを通して、今日も継承語問題を考える・・・です。

 

海外で継承日本語研究をするにあたって困るのは、邦語文献の確保です。インターネト上でデジタル配布されていればいいんですが、諸般の事情からデジタル化されていないものが結構あります。そういう場合、著者の方に直接メールでデジタル版がないか照会し、あれば特別に配布をお願いすることになるんですが、大抵の場合は「ない」です。幸いなことに、多くの方がご厚意で抜刷りなどを送付してくださるので、これまで何とか目を通しておきたい論文の多くを読むことができました。

 

今回、また非常に気になる論文を見つけたので、著者の方に送っていただきました。お時間を割いていいただいた花井先生にはこの場を借り、改めてお礼を申し上げる次第です。

いただいた論文はいずれも大変勉強になるもので、大いに参考にさせていただきたいと思います。

 

さて、実際に送っていただいた文献から、今回は以下の三点と絡めて考えたことを記しておきたいと思います。

 

  • a.花井理香(2009)「日韓国際結婚家庭児の日本語の継承 -日本人母の視座を通して-」『同志社女子大学大学院文学研究科紀要 第9号』
  • b.花井理香(2014)「国際結婚家庭の言語選択と社会的要因 -韓日国際結婚家庭の日本語の継承を中心としてー」『異文化間教育39号』
  • c.花井理香(2016)「日韓国際結婚家庭の言語選択 −韓国人母の韓国語の継承を中心に−」『社会言語学 第19巻第1号』

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日本語能力検定に挑戦!

ありがたいことに、ベルギーでも年二回、日本語能力検定Japanese Language Proficiancy Testが受けられるようになりました。以前はパリかデュッセルドルフまで行かないといけなかったので、非常に助かります。同僚はその事務処理に奔走しておりますが・・・。

 

その12月の試験に長男がチャレンジすることになりました。レベルは一番ケツのN5です。最高位のN1と受験料同じというのが納得いきませんが・・・。

 

正直、継承日本語を学んでいる国際児たちにこの試験が必要だとは思っていません。そもそも日本語能力試験は日本語を外国語、つまりJapanese as Foreign Languageとして学んでいる人たちの日本語能力を測るためのものであり、継承日本語、つまりJapanese as Heritage Languageとは別のものです。

 

この両者はどう違うか?

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フランス語をどうするか?(長男の事例)

新学年が始まり、なんだか長男がどんよりしてます。ここのところ、ベルギーは割と好天続きなんですけどねぇw。

もともと、あまりシャキッとしたところのないヤツではありますが、最近は朝になると「学校行きたくない。ブツブツ・・・」です。

 

  はぁ〜。

 

新しい担任になって、なかなか調子が合わないというか・・・。長男の性格にも扱いにくいところが出てきたようではあるんですが・・・。

とりあえずは、算数が得意な長男には現地校の算数のレベルが低すぎ、その辺にもストレスを感じているようです。で、新しく始まったフランス語にもいまいちのってこない・・・。自分が得意の算数を楽しめない一方で、両親のどちらかがフランス語話者という家庭の子が、クラスの中でハイレベルなフランス語を話す。それがつまらないんでしょうかね。いじけてるんでしょうかね。

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ペースが大切

次男の日本語学習が始まって一ヶ月近が経ちました。

上の二人は補習校入学を前にかなり頑張ってひらがな学習に励みました。入学後は汗と涙にまみれながら宿題に追われる日々でした。正直、「もうあんなんいやや」という気持ちでいっぱいです。アットホームという言葉とは程遠い、殺伐とした日々は本物やないです。何とか楽しく、無理のないペースで日本語に向き合って欲しいところです。

というわけで、かなりのんびりやってたんですが・・・。

 

話は変わりますが、今、月末締め切りで論文を書いています。継承語に関係するもので、「補習校に子供を通わせなかった日本人親」の日本語継承についてです。で、いろいろな方からお話をうかがっていく過程で一つ気づかされたことがあります。それは、

 

どんな教材を使うにせよ、「とにかく継続する」ということの重要性です。

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『三丁目の夕日』を観賞する。

夏休みの終盤は妻が出張で不在であったため、期せずして邦画観賞週間と相成りました。

普段から割と映画を見たがる我が子たちです。ジャンルは以前なら主にアニメ、去年あたりからは中学生と小学校高学年はアメリカのコメディやSFなども見たがるようになりました。小学生五年生の文字を読むスビードが上がり、字幕を追えるようになったこととも関係があるんでしょうかね。

我が家では「日本語に限りYouTubeフリー」という条件で、日本のアニメ・動画を自由に視聴させています。「けしからん育児だ!」とか「放置ブレイじゃん」などといった大ブーイングが聞こえてきそうですが、これが結構日本語の上達を後押しした感じを抱いています。ただ、不思議なことに、いわゆる耳から言葉を仕込むことはできても、それが会話の中で活用されているかについては個人差が現れているようで、日本語学習に新たな謎を生み出してしまったのが困りもの。

「言語の習得にはインプットが大切」との研究報告はありますが、インプットによってアウトプットの向上が「自動的に」「すべての学習者」によって達成されるわけでもないのかななどと感じています。

 

以上のような状況下、洋画嫌いの私の音頭取りで、夕食後の手持ち無沙汰な時間を邦画で濁したわけですが、見た映画は「Always 三丁目の夕日」「Always 続・三丁目の夕日」と来て、妻の帰国後に「Always 三丁目の夕日 ’64」というラインナップになりました。中学生と小学生高学年の二人の邦画への関心は、恐らく日本の映画館で見た「宇宙一バカなサムライの映画『銀魂』」による影響かと思います。きっとそうに違いない!ありがとう、銀時さん。

 

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補習校なしの日本語学習

日本での三週間が終わり、夏休みも後半に入っていよいよ次男の日本語学習が始まりました。上の二人のひらがな学習は補習校入学を見越したものだったので、六歳の誕生日を祝って二ヶ月ほどを経てからの開始でしたが、次男の場合、そういった縛りはないため、現地校での学習に混乱をきたさないよう、七歳になった後の夏休みを開始時期となりました。いえ、別に狙ったわけではなくただ面倒くさいものを先送りにしてきただけです。

年齢からくる「学習」への耐性、また、日本での思い出がまだ冷めやらぬ時期でもあり、いろいろな意味での扱いやすさを感じています。

 

とは言っても、家庭のみでの日本語学習をゼロから開始するにあたって、事前にいろいろと気をつける部分はありました。何せ、集団でよーいどんというものではないだけに、有無を言わさずグイグイ引っ張るというわけにはいきません。「周囲の流れ」がないままの実力行使は次男の性格から考えて、多くの抵抗を予想させるものでした。

 

そこで立案した戦略が、

 

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