娘とドイツ語について語ってみた。

中学校へ上がった時の娘の夢。

ドイツ語を勉強する!(はぁと)

だそうです。これ、結構真面目な夢です。

 

世間的に言えば、娘は1/4はドイツ人ということになるので、ある意味自身のルーツに対する純粋な興味ということなのだと思います。そのために、選択科目にドイツ語が用意されていない今の学校の中等部への進学は、たとえ仲のいい友達と離れ離れになろうとも全く眼中にないという状況です。

それ以外にも、言語そのものに興味を持っているようで、フランス語も「嫌だ、嫌だ」と言いながら、結構いい成績をもらってきます。

ティーンエイジャー化が進行中の昨今、いろんな英語の音楽を聴くようになって勝手に英語のレベルアップもしています。まだ学校で習ってはいないので、実は文法がかなり怪しかったりしますが、空耳の精度はいいので11歳にしては様になっています。

 

そんな折、昨日、妻の実家で面白いものを見つけました。日本の高等専門学校で使われていたドイツ語の教科書です。娘用にと持って帰ってきました。

娘の主要な母語はオランダ語で、言ってみれはドイツ語とは兄弟ぐらいの距離の言葉です。いきなりドイツ語の文章を見せるとどんな反応が返ってくるのか、面白そうだったので遊んでみました。

文章は以下のようなものです。

Ich habe Geld. Hast du Geld? Nein, ich habe kein Geld, aber Hans hat Geld. Gerhard und Monika haben auch Geld. Das ist ein Euro. Ist das auch ein Euro? Nein, das ist ein Yen. Der Yen gilt in Japan, aber der Euro gilt in Europa. Der Euro ist neu. Ist die Deutsche Mark auch neu? Nein, sie ist alt.

全然ドイツ語を習ったことがない、恐らく、まとまったドイツ語の文章なんて初めて目にした11歳ですが、70%近く理解できていました。悔しいですね。ちょっとけしからんですね。

日本だと、高専の一年生が四月ぐらいにこの文章を目にし、ワケワカメになるのではないでしょうか。日本語訳はこんな感じです。

私はお金を持っています。君はお金を持っていますか。いいえ、私はお金を持っていません。でも、ハンスはお金を持っています。ゲルハルトとモニカもお金を持っています。これはユーロです。これもユーロですか。いいえ、これは円です。円は日本で通用します。でも、ユーロはヨーロッパで通用します。ユーロは新しいです。ドイツマルクも新しいですか。いいえ、それは古いです。

いかにも一年生の四月用のテキストという感じです。それでも、ドイツ語を初めて見た日本人には取りつく島もない文章のはずです。辞書を引き引き、日本語で単語を組み替えなおして・・・ですよね。

ところが、オランダ語を話す子供にとっては取りつく島がふんだんにあります。

なんせオランダ語とドイツ語、似てるから・・・。

一応、上の文のオランダ語訳をつけ、娘が理解できなかった箇所(=オランダ語からは類推できないほどに違いがある単語)を示しておきます。なお、イタリック体は文脈から正解を当てていました。

Ik heb geld. Heb je geld? Nee, ik heb geen geld, maar Hans heeft geld. Gerhard en Monika hebben ook geld.  Dit is een Euro. Is dat een Euro? Nee, dat is een yen. De Yen is geldig in Japan, maar de euro is geldig in Europa. De euro is nieuw. Is de Duitse mark ook nieuw? Nee, ze is oud.

以上を表にまとめるとこんな感じです。

ドイツ語 オランダ語 日本語
 du  jij 君は
 kein  geen (“no” in Eng.)
 auch  ook  も
 aber  maar  でも
 gilt (=gelten)  geldig zijn  通用する

duとjij、keinとgeenは全然違うスペリングになっているので、小学生には分からないのも当然です。「”kein”は”klein”(=小さい)?」と聞いてきました。小銭(=”klein geld”)ということで、文脈的にも問題なさそうなだけに。

「通用する」という意味の”gilt”(原形は”gelten”)はオランダ語でも”gelden”というのがあるんですが、普段使うような言葉ではなく(私も見たことがありません)、娘も知りませんでした。同じ意味の形容詞(動詞から派生したんでしょう)”geldig zijn”の方が一般的なので、訳としてはそちらを当てておきました。

なんというか、どこを抑えればいいかこれだけ明確なツボというのもないですね。

実は、次のページにあった文章も読ませてみたんですが、こちらもほぼ理解できていました。

 

ドイツ語の単位で苦労している日本の大学生にとっては実にけしからん状況ですが、親の立場としては、娘のドイツ語学習なんて漢字のフォローに比べれば屁のように簡単なのではないかと思っています。そして同時に、将来自分などが逆立ちしても到達し得ない境地にまで到達してしまうであろうことにちょっと不安を感じてしまいます。

 

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