パソコンが決める未来

日本は卒業シーズンも終わり、いよいよ新学期ですか。「蛍の光」が先々週の補習校の終業式で流れていました。卒業式でもあったわけですね。

結局、息子は「蛍の光」を覚えることもなく、今年も口パクでやり過ごしたんでしょう。悪いことをしたと反省。頭で反省するばかりで行動を矯正しないのが私の欠点です。また反省・・・。

お父さんのウクレレの腕前がヘボすぎるから、結局練習させる気も起こらなかったのが真の理由でもあるわけすが、来年までに弾けるようにがんばります。

さて、ベルギーの学校はこの時期、全然卒業・入学のシーズンではないです。大体、卒業式などというセレモニーはないです。一年の終わりが夏のバカンス直前というのがちょっとアレですね。「じゃあね」とばかりに雪崩式で夏休みに突入するという終わり方。ちょっとからっとしすぎなのが寂しいですが、「天気もいいので早くバカンスに出たい」というワクワク感からこれは致し方のないことなのかもしれません。

娘は今小学校の五年生で、小学校「卒業」まではまだ一年あります。ベルギーの場合、基本的に学校選択は自由で、入試なんていうものもありません。それこそルーバンに住みながらブリュッセルの学校に通うというのも理論上はありです。「遠いし、やめとけば」みたいなアドバイスは受けるかもしれませんが。

今はちょうど学校の説明会の時期で、毎週のように地元の中学校が学校紹介の機会を設けています。我が家の場合、説明会に行っても私は途中でオランダ語を聞く集中力が切れるし、パンフレット読む気にもならないんで、書類と説明会で選択肢を絞っていくのは我が妻の仕事。教育省が出す学校評価のレポートはインターネットで読めるということで、書類でばっさり切られた学校もあります。お役人にも酷評されるような学校はちょっと・・・。

娘は娘で、中学校のワークショップに招かれたりもしています。

先日行ってきたところでは、三つまでワークショップを選んで授業を体験するということもしてきました。なんでも、仲のいい友達は大抵「赤ちゃんのお世話」みたいな学科を選んでいたそうなんですが、「『みんながするから』じゃなく自分の頭で面白そうなのを選ぼうよ」と言ったら、ミニランプや歯磨き粉を作って持って帰ってきました。歯磨き粉はマズイと弟たちに不評を買っていますが、まあ良かったかなと思っています。

つまり、娘は科学系科目を体験してきたわけです。が、実際のところは、科学系が嫌いなわけではないですが、言語の方にもっと興味があるようです。従って、友達とお別れになってでも、中学校の教科でドイツ語がない今の学校の中学部は選択肢からあっさり脱落しました。

 

ところで、ベルギーには入試がないので希望の中学に入学できるか否かは現在のところ100%「運」の問題です。つまり、志望校を三つ選んで申請する。然るべき日にパソコンが(MacかWindowsかLinuxかなんだか知りませんが)勝手に選んでくれるという塩梅。成績とか全然関係ないのです。

ええっ!

こういうやり方だと受験戦争のような子供のストレスになる現象が生まれえないというメリットはあるかもしれませんが、頑張った人も頑張らなかった人も、志望校に進める確率は同じ33.3%ということで、それはそれで逆に不公平感を感じてしまいます。

もう娘の中には行くところが確定していて、というか、行くものと宿命づけられているような印象もあります。でもね・・・

おいおい。パソコンが選ぶんだよ!

と、こんな風に突っ込んでみたところで、どこか冗談も面白さ半減というモヤモヤ感が残ってしまいます。頑張る、頑張らないという「自己責任」が未来を左右する。その方が、どこの製品とも分からないデバイスに決められる未来よりもいいような、というか、納得できそうな気がするのは変でしょうか?

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