ワッフル=ゴーフルの法則

日本語で言うところの「アントワープ」というのは、恐らく英語に由来するんでしょう。オランダ語だと”Antwerpen”と筆記し、大体「アントヴェルペン」といった具合に発音します。これがフランス語だと”Anvers”となり、カタカナ表記だと大体「アンヴェルス」という発音になります。
いずれも「A-なんとか」といったA繋がりの関連があるので、何となく「あ、仲間・・・」という気もします。

こういったベルギーの地名表記の違いは、よくベルギーのガイドブックでも注意喚起されているところです。

旅行で訪れるならLiègeに対するLuik、Mechelenに対するMalines、Bruggeに対するBrugesなど、なんとなく分からないでもないというところで落ち着くかもしれません。モンスという町がフランス語でMons、オランダ語でBergenだったり、トゥルネーがフランス語でTournai、オランダ語でDoornikとなるのは例外と考えてもいいでしょう。実際にはもっといろいろあるんですが。

気をつけないといけないのは、ベルギー国境の外にいる場合です。リエージュのような大きな都市だとドイツでも道路標識が出ていたりしますが、ドイツからベルギーに戻ろうとしてリエージュを目指しても、Lüttichというドイツ語の名前を知らないと目標すら見つけられないというとんでもないことになります。これは経験談です。


ちなみに、かの有名なアーヘンはドイツ語でAachen、オランダ語でAkenです。ここまではまだ許容範囲です。が、フランス語でAix-la-Chapelleといいます。これ、リエージュからアーヘンに行こうとした場合、一体どんな標識が出ているんでしょうか?フランス語地域でもAachenとドイツ語表記してあるのでしょうか?経験がないのでこの辺は分かりませんが。

さて、こんな風にベルギーの地名はいろいろとややこしく、同じ場所でも言語によって全然違った名前で呼ばれていたりします。当然、これが物の名前になるとさらに複雑です。まあ、言語が違えば物の名前が違うのは当たり前といえば当たり前。英語でmilkが日本語で牛乳になるのは取り立てて変なことではありません。

例えば、ベルギーの国民的おやつワッフルもそうです。日本でももうお馴染みのワッフルというのは英語でwaffelです。でもオランダ語ではwafelとなり、小さい「ツ」の音はありません。しかし、フランス語では同じものがgaufreと呼ばれています。カタカナで表記するとすれば「ゴーフル」です。ん?ゴーフル?

関西の人には耳に馴染みがあるかもしれませんが、日本語でゴーフルといえばこれ(↓)です。

神戸風月堂のお菓子です。しっかり”gaufre”と刻まれています。

阪神タイガースのデザインの缶に入ったミニ・ゴーフルを、関西圏のデパートの地下で見かけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。私自身、子どもの頃はあまり好きではありませんでしたが、中学生ぐらいから美味しくいただけるようになりました。大人向けの味ですね。

 

風月堂さんのサイトでは、ゴーフルは「愛され続けて80年以上」とありますから、このお菓子、恐らく日本でワッフルという言葉が浸透する前からあったということでしょう。風月堂さんが、なぜこのお菓子に「ゴーフル」と名付けたのかは分かりませんが、ワッフルとゴーフルはベルギーでは同じもので、日本では別物なんてちょっと不思議な発見です。

 

 

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