日本語能力試験 N3対策 初手

長く補習校に通っていた国際児にはさほど難しいミッションではないと思いますが、通っていたとはいえ低学年でやめてしまった国際児が日本語能力試験にチャレンジするとどうなるかについて、子育て実践者の経験と日本語講師としての洞察を通して考えてみたいと思います。

我が家の四人の子供のうち補習校の経験があるのは上二人だけ。一番上は小学校三年修了時、二番目は同一学期修了時に自主退学と相成りました。下の二人は親の気力もリソースも尽き果てたこともあって、不戦敗という感じです。こんなちょっと半端者の補習校経験組二人に合格に向けての秘策はあるのか?・・・です。

半端とはいえ、補修校経験組はやはり日本語の基礎があります。日本語を聞く耳も持っています。それらを糧に、二人とも自分の興味を通して日本語に触れてきました。そんなこともあって日本語能力試験のN5とN4は、結果的には大した努力もせずに合格することができました。問題があったとすれば、小学校五年生でN5に挑戦した長男にとって、漢字や語彙よりも大人の文章を読んで理解するということの方が難しかったかと思います。それが読解問題の成績にも反映されてしまったというのが私の見立てです。この点、こちらの小学校では日本の様な国語教育(現地事情で言い換えればオランダ語教育になります)はあまり熱心にやっていないので簡単ではないです。

そんな長男も昨年から中学一年生になり、学校でまとまった文章を読まされる様になりました。国語としてではなくとも、他の教科においてもオランダ語の文章(場合によってはフランス語やラテン語の文章も)を読まなくてはいけません。そしてそれらを理解し、指示に従って答えを書かなければいけません。その辺の適応力はついてきているであろうとの前提がないと、このプロジェクトは大きな困難に直面することになるでしょう。信じて前へ進むのみです。

今回は読解力のチェックはのちの課題として置いておき、対策第一歩として、語彙の確認をまずしてみました。N3問題集の漢字編から、一体どれくらいの日本語の語彙力を持っているかのチェックです。漢字選択と読みに関する最初の20問程度を試しにやらせました。面白いことに、16歳と13歳の正答率にほぼ差はありませんでした。ただ、13歳児は九割程度の漢字が読めませんでした。全くの勘だけで答えて60%弱の正答率です。対する16歳児は持てる知識を総動員しての正答率60%といったところです。

目の前にはなかなか絶望的な風景が広がっていました(涙)。

その後、読めなかった漢字をリストアップして、とりあえず覚える様に、書けなくてもいいから読める様になるようにと指示しておきました。ただ、もし読めた場合(発音がわかった場合)にどれくらい、それらの言葉が理解できるかも確認してみました。ほぼ漢字が読めない13歳児は九割ほどの言葉を知っていました。知らなかったのは上司や給料、機械や停止といった、彼の世界ではまだ馴染みのない単語でした。つまりは、

漢字が読めれば意味が理解でき、読解能力はなんとかなるんじゃね?

というなんとも無責任なイメージが突然湧き上がったわけですw。

細い細い一条の光ではありますが、初手にて、ぼんやりと夜道を照らしてもらった様な心境になりました。二人が本気で漢字の読みを覚えるのであれば出願してみようかと思うに至りました。

ベルギーでの日本語能力試験出願要領はこちら

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