大当たり!でも世界は残酷

ベルギーには受験というものがありません。自分もそれを経験したのははるか遠い昔のことでもあるので、生活の中にそうしたものの存在感を既に感じることも無くなりました。偶然にも、今授業で使っている日本語教科書のテーマが「日本の教育制度」なんですが、正直、「私の頃は・・・」という枕詞を付けてでしか解説できませんでした。

そんな平均的で、平穏なベルギー子育てではありますが、娘も来年から中学生なので学校選びというのをしなければなりませんでした。去年から色々とオープンデーを利用して学校訪問をしてきたわけではありますが、どこの学校にするかで結構ぎすぎすした数週間を過ごしてきました。どういった点が父娘間の摩擦を引き起こしたのかですが・・・。

 

=娘=

  • 近いから。
  • ぬるそうな学校だから。
  • 担任の先生が推すから。
  • (友達が行くから。)

 

=父=

  • 教育方針に共感が持てるから。
  • 伝統のある学校だから。
  • 費用がリーズナブルだから。

 

全然、意見に接点がないんですよね。とほほ。

 

我が街の場合、学校登録はある意味、戦争のようなものでした。一応、過去形で。かついては「早い者勝ち」という全くもってドライなルールだったので、登録日の数日前に親族がテントを張り、交代で寝泊まりして順番を取るということが行われていました。完全に風物詩となっていましたね。でも、そういうことがヒートアップしてくると、やっぱりズルする人たちが現れます。学生アルバイトを雇って並ばせるなんて輩が出てきたことで、こうした当日学校での登録というのは電話での登録というやり方に姿を変えたんですが、当然登録日には電話回線がパンクします。というわけで、またバイトを雇って数で押し切ってしまう人たちが現れ、これも廃止。今はオンラインで希望校を登録し、コンピューターが勝手に振り分けるというスーパードライな方式になっています。言ってみれば、くじ引きみたいなもんですね。ええんか、そんなんで。

 

このオンラインでの希望登録に際し、どの学校をどの優先準備で並べるかですったもんだしたわけです(涙)。

もし娘にたっての希望というものがあるなら、学校選びにもそれを反映させてやりたいのは山々なんではあります。ええ、それぐらいには民主的ではありたいです。んが!娘が各学校に対して抱くイメージがちょっとね。とにかく又聞きの細切れ情報を都合のいいフィルターを通しながら、伝言ゲームのように仕入れてくるので、話し合いにもならない毎日でした。秒刻みの「はぁ?」「はぁ?」「はぁ?」でしたね。

12歳の判断力なんてそんなもんだと思いますが、家庭によっては「そんな12歳の意見は聞く耳持たない!」という専制君主的な方針のところもあるそうです。分かりやすくていいですね、それ。ほんと、父としては「もっと真面目に考えろよ!」というプンスカ状態でした。ストレス、溜まりまくり。

 

こちらが推していた学校は、去年の段階では「絶対イヤ!」と娘が宣言していた伝統のある旧男子校。我が街では最も人気の集中する狭き門の進学校です。今年の段階でもかなり後ろ向きでした。逆に、彼女の希望は今の小学校の続きに当たる公立校。いわゆる「フリースクール」と呼ばれる学校で、小学校の段階ならまあ大目に見てきはしましたが、中学校でもあんな感じでされると困るという判断です。

親として、一番不安に感じていたことは、勉強や進学に対する「こだわり」があるのかどうかという点でした。

 

『こだわり』や『執着心』があればもう一歩先に踏み出せる!

 

体験から得た個人的な教訓ですが、とかく周りの影響を受けやすい娘に「みんながこんな感じだから、私もこんなもの」という後ろ向きで淡白な生き方をしてもらいたくないという思いがあってのことです。伝統校にはそういったものがあるような気がしました。もちろん、子供の自主性を尊重するという教育方針も良かったです。

 

結局、希望登録は、何故か急に風向きが変わった親イチオシの旧男子校を筆頭に、娘の印象も多分に考慮して作成。同時に、全滅した場合のために(コンピューターが全部ハズレくじを送ってよこすこともあるのです!ひどい)、娘の希望の公立校は一応登録しておきました。こちらは小学校からの続きなのでくじ引きなしです。

 

さて、第一の難関である希望登録リストは作成できましたが、実際に「アタリ」を引くかどうかは全くの他力本願。既に、優先兄弟枠で先行登録が済んでいるので第一志望の学校は新規入学希望者には残り70枠ほどしかありません。正直なところ「多分、当たらないだろうな」と思っていました。二番手に置いた学校はちょっと遠いけどマンモス校だったので、むしろそちらになるかと。それがダメなら、同じく伝統校なんですが成金経営で最近人気凋落気味の旧女子校かな・・・というぐらい。

 

発表は火曜日ということだったんですが、月曜日の夜仕事中に妻から電話がありました。よほどの緊急事態でないと電話はないので、どうしたのかと思ったら、「第一志望、キター!」でした。

ああ、よかった。

最近あまりいいことがなかったので、それもこれも、このための帳尻合わせかなと勝手に思ったりしながら自分を慰めています。

 

娘も結果はすぐに妻から知らされ、月曜日の夜は安らかな就寝となったようです。んが、当然火曜日の学校では誰がどこの学校に行くかで話題は持ちきり。皆大体第一志望を当てていましたが、一人だけ全滅した子がいたそうです。割と親しくしていたご家庭で、同じ学校を第一志望にしていただけに、なんだかもの凄く気の毒です。これから一ヶ月ぐらいの間に登録キャンセルなどが出てくるので、そこでどこかに滑り込めればいいですが、ウエイティングナンバーを聞く限り、第一志望が100番台、一番小さい数字ですら30番台だから・・・。

ほんと言葉も出ないですね。喜びも50%ぐらいダウンです。入試のようにある程度自分に原因を求めることができるなら、なんとか諦めるきっかけは見つかるかもしれませんが、運だけというのはきつい。世界は残酷です。

 

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