日本語塾開講!・・・いや、開校?

記念すべき・・・などと派手に言うほどでもないです。こそっとひそかに、本日ルーバン日本語塾の公式な第一回目の授業を行いました。当初から予定していた通り、間に五分の休憩を挟んでの二時間の授業です。11時から13時までで、参加生徒はA家(=我が家)のA1さん(11歳)とA2君(8歳)、B家のB1君(14歳)とB2君(8歳)の四人となりました。

A1さん、A2君、B1君は補習校通いの経験がある実力派(笑)です。B2君は補習校の経験はないですが、ひらがな・カタカナは憶えています。漢字はこれからぼつぼつというところ。

一目でわかる実力差ということで、本来ならなかなかマネージメントが難しいところなんですが、普段からこんな状態のクラスで教えていることろでもあり、特に戸惑いを感じなかったのはもっけの幸いですね。

とりあえず、配布する教材だけは漢字仮名交じり文(A1さん・A2君・B1君用)とひらがな・カタカナ文の二種類を用意しました。

ただ、まずいいことに、用意しておいた日本語のプリントを忘れてくるという失態を初回から演じてしまい、授業の入り方は失敗したという感じがしました。大反省です。

 

さて、第一回目の授業として、次のテーマを予定しておきました。

  • 日本語:ていねいな言い方、自己紹介
  • 社会科:国土と地理
  • 日本文化:野球

時間配分としては、単純計算で各科目40分ずつのような感じになりますが、そこはいろいろと様子を見ながら長くしたり、短くしたりして、できるだけ二時間集中してもらえるように配慮するつもりです。

 

最初は忘れた教材を急遽プリントアウトしてもらわなければならなかったこともあり、ウォーミングアップに前回の体験レッスンの復習をしてみました。

前回はていねいな言い方を中心に学習しましたが、いずれ日本円の扱いも学習する予定にしていますので、十円玉にある漢字の国号「日本国」についても話をしました。まずは五百円玉、百円玉、五十円玉、十円玉、五円玉、一円玉から「日本国」を探す練習です。B2君は漢字が読めないんですが、一度話した後、しばらくするうちに「日本国」を見つけられるようになりました。いずれ書けるようにもなってもらいたいものです。
(※普通、硬貨は「日本国」とある方が表ですが、五円玉だけは例外のようです。知りませんでした。)

 

続いて、前回勉強した「〜がどうする → 〜がどうします」および「〜がどんなだ → 〜がどんなです」の言い換えをしました。

 

さて、いよいよ公式授業の内容に入ります。

最初は日本語で、「ていねいじゃない言い方で書かれた文章をていねいな言い方で書き換える」という練習をしました。前回は独立したセンテンスの書き換え・言い換えでしたが、今度は文章です。実に他愛のない文章を用意したつもりですが、その内容が理解できるかどうか。

結果的には、内容理解はいずれも問題はありませんでした。これは嬉しい誤算です。言い換え・書き換えも大丈夫です。ただし、少し音読もしてもらったんですが、ここは経験の差が出たように思います。

私は普段、外国人を相手にする授業でも一緒に音読をする練習時間を必ず設けています。ネイティブが読むようなリズムとイントネーションを身につけて欲しいと願うからですが、恐らく塾生の子供達にもこういった一緒に読むという音読練習が必要なのかなと感じました。

その他に、丁寧な言い方の具体例として自己紹介の仕方について学びました。今日はまだ雛形を確認しただけですが、自己紹介はどの社会においても避けられない現実です。彼らが日本社会に足を踏み込んだ時にもきっと要求される能力です。しっかり身につけてもらおうと思います。

 

続いては社会科です。

用意した教材『国土と気候』は以前我が家の子供にホームメイド社会科教材として配布したものです。そのうち、今日は最初の段落について学習しました。具体的には次の一文です。

日本はまわりを海にかこまれた四つの島でできています。これらを日本列島(にほんれっとう)といい、北から北海道(ほっかいどう)、本州(ほんしゅう)、四国(しこく)、九州(きゅうしゅう)とよばれています。そして、そのまわりにもたくさんの小さな島があります。

さて、キーワードは「日本列島」「北海道」「本州」「四国」「九州」ですが、こういう日本の地理用語はこちらで暮らす子供達の耳にはまず入ってきません。内容的には実に乏しいものに映りますが、今日はこれらのキーワードと「四つの島」の関連付けを行っておきました。次回以降、これを基礎に地形や気候について順次触れてゆきたいと思います。

 

最後は日本文化です。前回同様、野球解説です。今日は本格的に二チームに分かれ、正式ルールに則り五回線を戦ってもらいました。スコアは次の通り。

 一回  二回  三回  四回  五回
 X  0  3  0  0  0  3
 Y  0  0  0  0  5x  5

なんと、初戦でサヨナラ・ツーランホームランが飛び出すという劇的な幕切れでした。サヨナラを喰らったピッチャー(背番号A2)はぶつぶつ文句を言っていましたが・・・。往生際の悪いやつめ。

ツーストライクの後のファウルは何回でも打てるとか、ボールが四つでフォアボール(=出塁)とか、いろいろと分かりにくいルールもなんとなく浸透したみたいです。

いずれは「春の訪れは選抜高校野球で」とか、「夏の風物詩といえば猛暑の甲子園」といった四季の中の野球風景、プロ野球チームをフランチャイズとなっている都市と結びつけるような学習も予定しています。

 

以上、小学三年生には二時間というのはちょっと長いかなと思ったりもしましたが、なんだかんだであっという間の二時間でした。考える表情には真剣さが見られ、いろいろな知らなかった言葉が飛び交う中でも笑うところではしっかり笑うことができたのは良かったかなと思います。

 

《お知らせ》
ルーバン日本語塾では一緒に日本語を学ぶ仲間を募集しています。「日本」という共通のバックグランドを持つ子供たちの友達作りの場にもなります。ご興味のある方はこちらから是非ご連絡ください。

 

応援していただけると更新頻度が上がるかもです。→ブログランキング・にほんブログ村へ 

スポンサードリンク

2 comments

  • こんにちは。はじめまして。
    継承後教育って難しいですよね。我が家は日仏家族です。日本語教師の勉強をした事もありますが、
    結局自分で子供たちに日本語を教えるのは難し過ぎると言うことで、日本に来てしまいました。
    今は、学校の先生に任せっ切りです。そのうち、またフランスに戻るのですが、その時はフランス語
    を習得するのに同じような苦労をすると思います。日本語塾の続きの記事楽しみにしています。

    • はじめまして、cocolasouris様

      コメントありがとうございます。

      今、日本に住まわれているのでしょうか。それはそれでまた大変でしょうね。
      我が家の場合、日本のあの漢字学習をクリアできるか?!
      考えただけで空恐ろしい限りです。

      継承語教育は中身に関してはまだどこも手探り状態のようです。私の場合、ただ「自分の子供ならこれぐらいで。後は、日本をネタに親子会話ができれば」ぐらいのつもりでやっています。

      日本での生活、お楽しみください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA