こども大学受講

今月初頭、日本はノーベル賞で沸き返りました。自分は最初の速報を牛丼屋のテレビで知ったんですが、号外も出たとか。翌日、またしても受賞の報道があり、日本国民の気分は恐れ入谷の鬼子母神状態だったような。

ノーベル賞はトータルの数こそヨーロッパ諸国に比べると見劣りしますが、2000年以降の自然科学分野での受賞者数でいえば、横綱級のアメリカに次ぐものだそうです。

この勢いは凄いものですが、その背後には「ノーベル賞量産!」を掲げた政府の後押しがあったとかとどこかで聞きかじった気がします。そして、数年後には息切れするとの記事も・・・。ま、本当のところは誰も未来を正確に予想できないというところでしょう。

 

さて、ノーベル賞フィーバーのその裏では、今世紀に入って理系離れへの危惧が囁かれるようになっていたのも確かです。その対策なのでしょう。我が母校もスーパーサイエインスハイスクールといった看板を出していました。平たく言えば、「理系科目をしっかり教える高校ですよ」ということなのだと思います。・・・多分。

日本の場合、どちらかといえば政策として理系教育の充実を図っている気がしますが、「理系離れ」に対する危機感かどうかはともかく、ベルギーでもプチ理系ブームが広がっているようです。

 

もっとも、ベルギー(というか、北部のオランダ語地域ですが)の場合、政府が主導するというより学校がマネージメントの観点から生徒集めのために、従来のラテン語教育(いわゆる進学組です)に変わる目玉として理系重視プログラムを打ち出してきたというのが本当のところのようで。

政府はそれに遅れて走り出したという感じで、日本のように「ノーベル賞量産!」とか「技術大国維持」とった明確なゴールはないようです。これって、まんま風まかせの難破船状態のような。

実は今、妻がかかわっている研究がまさに、この各校てんでバラバラに動いている理系カリキュラムの一本化を目指すというものなんだそうですが・・・。なんか理系と文系の人が一緒に仕事をするといろいろと大変みたいです。(涙)

 

以上のような一般事情はさておき、個人的にはベルギー社会にも理系の存在感は確かに感じる毎日です。やなりIT時代ですので、生徒の中にもコンピューター関係の仕事をしている人が少なくありません。なぜかは分からないんですが、生物学を勉強している人もちらほら見かけます。

 

そんな中、先週末の土曜日、今年も「こども大学」(原語ではオランダ語で”Kinderuniversiteit“となります)が地元の大学で開催され、娘と長男が参加してきました。8歳から参加可能ということで、長男は初参加です。

 

セッションは午前と午後に分かれ、午前中は大講義室で『宇宙』に関する講義でした。8歳児には難しいかなという感じだったそうですが、なんと、長男はしっかりノートを取って帰って来ました。図解入りで。凄いぞ!

講義の後、それぞれのワークショップに分かれたようですが、娘が登録したのはガジェット製作(音声をキャッチするとランプが光るUSBガジェットを作ってきました)と靴の科学、長男は光の話とスクラッチでした。

午後にも講義がありましたが、テーマが「光を使ったマーケッッティング」ということで、長男のノートはほぼ真っ白け。さすがに難しすぎたか、マーケッッティング?

 

このイベントはほぼ一日かかるもので、我が家のように地元の住人は子供を預けて自宅に戻れますが、遠方から来られた方のためには親のための講義(午前)とルーバン観光(午後)も用意されているようです。それに我が街は小ぢんまりしている割には店が多いので(一応州都です)、ショッピングなんかでも時間を潰せます。

 

最初は参加を嫌がっていた長男。登録時は涙の抗議だったそうですが、地元テレビ局のインタビューも受けるなど(結局ボツになってましたがw)、終わってみれば「また行きたい」と言いだす始末。「だったら最初からゴネるな!(怒)」と言いたい気持ちをグッとこらえ、「じゃ、また来年な」と、とりあえず科学の灯が彼の心に灯ったことを喜んでおきたいと思います。

 

応援していただけると更新できるかもです。→ブログランキング・にほんブログ村へ 

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA