Monthly Archives: 10月 2016

ベルギーの中学生生活 それでも格差は生まれるようで

突然ですが、娘が身を置くベルギーの中等教育制度について軽く触れておこうかと思います。細かいことを書いても混乱を招くだけだと思いますので、日本の教育制度との違いを軸に個人的に気付いたことをお話ししてみます。

 

日本のいわゆる中等教育(小学校卒業後から大学入学まで)制度とベルギーのそれとの一番の違いとしては、義務教育年齢が18歳までである点が挙げられます。日本より三年長いというわけです。

そしてそのことと関連して、中等教育は義務として六年間設けられており、日本で言うところの中高一貫教育という形を取っています。つまるところ、高校入試はないということです。もちろん、中学入試もありません。どこの中学に入れるかは自治体によって方法が違いますが、我が家のある町ではコンピューターによるくじ引きでした。これについては詳細は以前の記事にあります。

また、義務教育終了後、大学に進学したい場合も大学入試というものはありません。中学・高校時代の成績と修了したコースに照らし合わせ、入学要件をクリアしていれば基本的に自由に入学先を選べます。

 

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継承語にまつわるホンネのところ

最近、考えさせられる論文を読みました。関裕子さんの『年少者日本語教育における授業参加支援の捉え直し、子どもにとっての意味と支援者にとっての意味を考える過程から 』という論文です。

継承語関係の論文ではなく、第二言語(=外国語)としての日本語教育にまつわる論文です。第二言語としての日本語は一般的にはJSL(Japanese as Second Language)と表記されますが、その論文中では特に「何らかの理由である一定期間日本に住むことになり、日本の学校に在籍している外国人子弟のための日本語」というように受け取りました。一般的にもそこらあたりがターゲットになっているんだと思います。

この時、「子弟」というのは義務教育年齢にある子供ということで、常識的には一年のうちの一定以上の時間を日本の学校の教室に座っていなければいけないという意味合いを持った人たちを指します。大人が自由意志で日本語を学習するのとは異なり、きっちり決められた教育システムの中で横並び的な課題のクリアが期待されている子供たちです。

 

さて、この直接的には継承語教育とは関係のない論文のどこが面白かったか?ですが、ズバリ!

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