言葉を失った果てに

今年はベルギー観測史上、最も雨量の多い夏となりました。庭の野菜もほとんどナメクジとカタツムリの餌と成り果ててしまいました。100匹以上も駆除し続けたのに・・・。

そんなジメジメした、有るか無きかのごとき夏ももう終わりますが、みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。

 

「継承語は各家庭の問題!」がすっかり枕詞になってしまいました。現地社会で生き抜くために、日本語以外のオールターナティブももっと評価されて然るべきという個人的な思いからそこにたどり着いたのではありますが・・・。


最近、少し気になる本を読みました。吉目木晴彦さんの『寂寥郊野(せきりょうこうや)』という作品です。

あらすじはこうです。

朝鮮戦争時に来日したアメリカ人兵士と結婚し、アメリカに渡った一人の日本人女性・幸恵は貧しいながらも日々平穏に暮らしていました。辛い過去がなかったわけではありませんが、二人の息子も無事家を出、夫の祖国にある小さなコミュニティーに根差しながら、年老いた夫とともに静かに生きていました。そんな生活が突然、暗い影に覆われてゆきます。幸恵がアルツハイマー症を発症してしまうのです。病状の静かな進行とともに幸恵は時間・社会との繋がりを失ってゆき、ついには英語をも失い始めます。やがて残された日本語のわからない夫も次第に地域社会との繋がりを失い始めます。

ネタバレにならないように、内容はこれにとどめておきます。ま、芥川賞受賞作なので、作品のプロットそのものよりも行間の肉付けの方が重要ではあるんですがw。

 

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いよいよ高校三年生

月日の経つのは早いもので、来年、娘もいよいよ高校三年生になります。おむつを変えてやってたのはもう嘘のような時間の彼方にありますねえw。

さて、高校三年生ということは、その次をそろそろ真面目に考えてほしいところです。大学に行くのか行かないのか。行くなら何を勉強するのか。行かないならどうするのかといったところです。

この点、娘自身、大学進学はデフォといったところのようですが、じゃあ、何を勉強するのか、その前に、将来、どんな仕事をしたいのか。さらにその前に、どんなことに興味があるか。

以上のようなことをこれまでそれとなく話しかけてはきたんですが、十七歳ぐらいなら目の前にはっきりと見えているようなものではないですね。当然と言えば当然でしょう。自分の場合は「教師になりたいかな?」という気持ちぐらいはありましたが、それとて絶対的なものではなく、結局、全然違う道を進んだりしましたからw。

ところで、私の頃は、高校三年生になるときに理系・文系の進路選択がありました。高校入学後に数学をサボっていた自分は理系に行ける自信もなかったので、結果的に文系に進みましたが、理系科目は一般的に好きでした。物理はちょっと・・・まあ、アレでしたがw。

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海外からアマゾン・プライム

アマゾン・プライム導入

現在、日本のアマゾン・プライムを契約しています。子供と一緒に日本を楽しむにはいい道具だと思っています。一年半ほどの浅い使用歴ですが、どうでしょう。収支はトントンといったところでしょうか。

以前は邦画タイトル(主に邦画しか見ないので。ちなみに大体こんなもん見ましたw)のラインナップに不満があったので契約しませんでした。今も自分は年に5、6本の映画と数シリーズのアニメかテレビ番組ぐらいしか見ません(最近見たのは『鬼滅の刃』と『京都寺町三条のホームズ』で、映画なら『羅生門』『火天の城』ぐらいですか)。仕事柄、話題のアニメぐらいは知っておかないとという程度の緩い使い方ですw。

しかし子供には結構自由に見させています。元を取るためにw。ドラえもんの映画(今、一挙無料公開中なんですよ)やアニメ番組、仮面ライダーやウルトラマン・シリーズもよく見ていました。個人的にはNHKのオンデマンドを契約したいんですが、まあそのうちにw。

とにかく、Prime Videoは親子で日本を楽しむための必携アイテムではないかと思います。見放題の映画・TV番組に話題の作品が充実してきました

では、アマゾン・プライムでどうやって邦画や日本の番組を見るのかですが、基本的には海外からは見られないようになっています。見るためにはちょっと工夫が必要です。この手の記事は結構技術的な話が盛り込まれがちなので、できるだけシンプルに我が家の対応をご紹介してみようと思います。

VPNを使う

アマゾンはデジタル商品・サービスについては日本の国内からのアクセスしか受け付けません。アマゾン・プライムはPrime Reading(読み放題のKindle本)とPrime Video(見放題の映画・テレビ番組)とPrime Music(聞き放題の音楽)の三つのデジタル・サービスからなりますが、いずれも、原則海外からは購入・視聴ができません。しかし日本にあるサーバーを経由し、日本からアクセスしていると思わせることで視聴することができます。簡単に言うとその仕組みがVPNというものです(より詳しくはこちらのサイトをご覧ください)。

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ゆるりと継承語

日本語を家庭に持ち込む

このサイトを通じ、これまでいろいろなことを述べてきましたが、自分が我が家に日本語を持ち込んだのは突き詰めれば自分自身のためだったと思っています。もちろん、男親の名前が自動的に子供に受け継がれる社会なので(しかも現地語でありえない発音の名字・・・涙)、将来、就職などの書類審査において差別されるかもしれないことを前提に(それが普通に起こることは各種研究から指摘されています)、履歴書に「日系です。日本語できます」をアピールするという理由もあるにはありました。

しかしそれでも、そんな問題は沖合にぼんやり揺れる蜃気楼のようなもので、やはり目の前にはっきりと見えていたのは自分自身が改めて日本と関わることの楽しみでした。遠く祖国を離れ、世知辛い現地社会で我が身の語学力の低さにコンプレックスを抱き、対人関係で肩身の狭い思いをしているなら(はい、全部自分自身のことねw)、堂々と祖国を懐かしめばいいと思います。それを恥じる必要はないし、鼻の穴を膨らませて「子供のため!」と言う必要もないかと思っています。むしろ、「こんな自分のために漢字の勉強をしてくれてありがとう」ぐらい言わないといけないのかもしれません。

 

いろいろやってきましたw

では、これまで自分はどんなことをしてきたか。ちょっと思いつくままに書き留めてみましょう。その変遷はネット環境の発展と並行して進化(?)してきました。

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大学生になったら

早六年

補修校自主修了後、早六年。娘は今年、高校二年生になる。日本語はJLPT N3レベル(2020年夏はコロナ禍で受験できなかったが、受ければ合格していたと思う)なものの、特に日本語で何かをさせようとはしてこなかった。むしろ「日本語ができる」だけでは不十分と言い聞かせてきたぐらいで、日本語よりもここで生き抜くための知識と技能を身につけて欲しいと思っていた。そういう意味では語学ならフランス語や英語を、それ以外なら数学などの理系科目の学習を優先。結構ゆるい日本語を話している。

 

日本語をやってよかった?

「将来、日本語をやっておいてよかったと思うようになるから」というのは日系国際児に日本語学習を勧める大人がよく口にする台詞である。本当だろうか?

「将来」がどれぐらいの未来を指すのかわからないし、人それぞれの人生なので、追跡調査でもしない限り答えは不明だろう(そんな調査は見たことないし、不可能かと思われる)。

ではもっと簡単に「日本語をやってよかったか?」とすればどうか?これならすぐに答えられそうだ。

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日本語への接近

いきなりですが、第一子をワンオペで育児していたおっさんの心の拠り所は「手抜きぐらいがちょうどいい」という格言(妄言?)でしたw。

 

今も世界のどこかで完璧な育児を目指そうと頑張っておられる方がいるかと思うんですが、どんなに頑張ってもその頑張りは二人目、三人目となれば減退してゆくものです。それでも子供はなんだか育ちましてw。

教育についてもまた然り!

 

ええ、三人目、四人目は日本語継承なんてな〜んにもしませんでしたw。

 

一応、三人目である次男には補修校断念と引き換えに、自宅学習でひらがなは覚えさせましたが、それだけ。日本語の読み・書きのハードルは高すぎますし、かつベルギー社会でそれが即役に立つものでもないことからリソース割く気も起こりませんね(現在進行形!)。将来、「ひらがなはわかります(キリッ)」なんてドヤ顔させるのもみっともないので(お父さん日本人なのにw)、いっそのことそれも忘れてもええよ・・・みたいな。

 

ということで、第三の男たちには日本語を継承させるという意思もない父でしたが、一方で子供がこちらの話す日本語の指示がわからないというのも都合が悪いなぁとは思っていました。

 

父「台所から○○持ってきて!」「靴下はいて!」「鞄に○○入れた?」

子供(固まったまま)「???」

 

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私的コロナ対応策

恥ずかしながら、随分とまた久しぶりの投稿になります。ゆえあって、改めて心機一転がんばろうかと思いますので、引き続きご贔屓に願います。

さて、世の中はコロナ禍で随分と様変わりしたように思います。我が職場環境もご多分にもれず激変に明け暮れた数ヶ月でした。とにかく、何もかも全部リモートへ移行しましたからw。今や完全に引きこもりワーカーと化しています。

で、リモートということは全部がデジタル化したということと同義であって、それで仕事が楽になったかといえば真逆でした。紙とボールペンでちょちょいのちょいとやっていた軽作業がデジタルでえっちらおっちら処理しなければならなくなり、9年前のパソコンでは処理能力を超えてしまったのでした。

なんというか、ビーチパラソルがしょっちゅうクルクル回る次第でして・・・。効率低下が著しかったです(涙)。

デジタル化、リモート化はそれなりの環境があってスムーズに進められるのだということを痛感させられました。

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